top of page

green
どこまでも広がる緑
吹き抜ける風は心地良く、草原をかける。
見上げた空には白い雲
ゆっくり流れていく
時間もゆったり流れているような…
手持無沙汰でひざに乗っている頭を撫でる。
全く気付くことなく眠っている。
「これでいいのかしら?」
せっかくの誕生日だからあなたの好きな所へ連れて行くわ。そう言ったら
嬉しそうに「前から行きたかった所があるんだ」と彼は言った。
いつも私の誕生日には素敵な演出をしてくれるし、行った事のないような高級レストランに連れて行ってくれたりする彼の「前から行きたかった所」
これはかなりハードルが高くなりそうね。と覚悟していたのに…
公園?それも何もない公園?
遊具一つなくただ広いだけの公園にレジャーシートを広げ、私の手作りお弁当を食べる。
お弁当もリクエストがあって、おにぎりと卵焼きは必ず入れてと言われ。
慣れないながらもおにぎりをにぎってみたら、おいしいと喜んでもらえ…
あとは…誰もいないただ広いだけの公園でバドミントンをして
眠くなっちゃったと言って寝てしまった。
本当にこれでいいのかしら?
彼は喜んでいてくれているのかしら?
膝に乗っている頭が動く。
瞼が開く。
ぼんやりした眼で私を見上げている。
「目が覚めた?」
そう言うと、彼はにっこりと笑う。
「今日はありがとう、最高の誕生日だよ」
「誕生日おめでとう」
寝ぼけ眼にキスをした
2016.5.16
bottom of page