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コイノヤマイ
県境を二つ越えた。
どれだけの峠を越えたのかわからない。
前に進む事しか考えなかった。
この気持ちを鎮めるには、急カーブの連続だけでは治らなかった。
好きになってはいけないんだと思う。
だって「仲間」だ。
「仲間」以上になってはいけないんだと思う。
でも…
どうしても抑えられない気持ちに耐えられず、誰にも告げず家を出た。
辿り着いた山間の夜空。
ヘッドライトを消したら、辺りは真っ暗になった。
エンジンを切り、車から外に出る。
夏の星雲が広がる。
天然のプラネタリウム
「うわぁ」
頭を上げ星空を仰ぐ。
フランソワーズに…この景色見せてあげたいな…。
ふと思い、笑い出す。
ダメだダメだ!この気持ちを忘れるために飛び出して来たのに、まだ彼女を想っている。
これは重症だ。
家に戻って彼女が自分を心配していたら…
そしたら思いっきり抱きしめよう。
そうしないとこの病は治らない。
日が昇り上げた頃帰宅した。
もうごちゃごちゃ考えるのをやめた。
フランソワーズはボクを見るなり
「どうしたの?黙って出かけて、心配…」
「…ちょっと…ジョー?」
いきなり抱きしめられ動揺している。
コイノヤマイ 完治。
2015.8.1
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