top of page

night pool

「あぢぃな!なんでこんなに暑いんだよ!」

 

ジェットはキレ気味にジョーに詰め寄る。

 

「仕方ないでしょ、夏なんだから」

「こんな暑い日にクーラー壊れたなんて」

 

ジョーの後にフランソワーズが続ける。

 

「どこか涼しい所ないのかよ!」

 

「あ!近くにあるよ!行ってみる?」

 

「涼しい所に行けるなら今すぐ行くぜ!」

 

「ちょっと待ってよ!もう夜も遅いのに涼しい所なんて!」

 

「支度して!あ、水着がいるよ!」

 

「え?」

フランソワーズは視線を目の前の海に移す。

 

「海じゃないって!プライベートプール!」

 

「プライベートプール?」

 

 

 

「ねぇ、やめましょうよ、誰かに見られたら…」

 

フランソワーズはジョーのTシャツの袖を掴む。

 

「大丈夫だって!こんな夜中に誰もいないよ!」

ジョーはそう言いながら、破れたフェンスの穴を慎重に抜ける。

 

「スリル満点じゃねーか!」

ジェットが後に続く。

 

ジョーとジェットはTシャツを脱ぎ、サーフパンツでプールに飛び込んだ。

 

「ねぇ、やっぱりやめましょうよ!」

フランソワーズがプールサイドで2人に呼びかける。

 

 

そんなフランソワーズなど構わず、水をかけあったり、投げ合ったりしてはしゃぐ2人。

 

「誰かに見られたらどうするの?」

 

 

その時

 

「何をやっているんだ!」

 

懐中電灯の光に照らされた。

 

「あ、やべぇ!」

 

「逃げろ!」

 

2人は凄い勢いでプールから上がり、一目散に逃げ出した。

 

フランソワーズは2人のTシャツを抱えながら後を追う。

 

「だから言ったのよ!学校のプールはプライベートプールなんかじゃないんだから!」

怒りながら後を追うフランソワーズを気にせずに

 

「涼しくなっただろ?」

 

「おぉ!最っ高に楽しかったぜ!」

 

悪ガキ2人は笑いながら学校を後にした。

 

 

2017.7.31

 

bottom of page